Q18 麹町中学校 とは②?? ~カンブリア宮殿を見て~ 工藤勇一
学校での当たり前を廃止し、学校改革を率先して行っている東京都千代田区にある学校です!!
前回に引き続き、麹町中学校について記事を作成したいと思います。
前回の記事はこちら、主に宿題廃止と定期テスト廃止について
今回も工藤勇一さんが行った改革を紹介します。
③学級担任廃止
今までは学級に一人専属でその学級を担当する教員がいました。これが学級担任です。それとは別にもう一人副担任と呼ばれる教員がおり、学級担任の都合がつかない場合に担任の代わりを行うような仕組みでした。他にも学年を統率する学年主任(学級担任と兼任していることもある)がいたりするわけですが、麹町中学校ではこの制度を廃止しました。
ではどうしたのかというと、学級担任を廃止した代わりに、学年職員全員で学年を見るようにしました。今までも学年に所属している生徒を学年の職員全員で見るということは当たり前のように行われてきたものの、〇組担任と明確に決まっていたこともあり、自クラスを中心的にみざるをえない状況でした。麹町中学校では、学級担任制が廃止されたことにより、限定的に見る必要性がなくなり、学年全体を広く見ることができるようになったようです。
これは子どもたちにもメリットがあり、自分で話しやすい先生にいろいろ相談できることが増えました。番組では、生徒が学年の先生に進路の相談をしている場面が放送されていました。今までは担任を子どもが選ぶことができませんでしたが、麹町中学校では学級担任が決まっていないため、自分で話しやすい先生を選んで相談することがより容易にできるようになったわけです。
学級担任にはさまざまな仕事があります。これも学校によって多少の差異はありますが、どの学校も学級担任の仕事の負担が大きいということに違いはありません。副担任はあくまで代打的な役割なので、学級担任が不在時のみ学級担任の仕事を代わりに行います。かといって副担任が暇なわけではなく、学年や学校をサポートする仕事もたくさんあります。相対的に学級担任のほうが仕事が多いというだけで、学校の先生方がたくさんの仕事を抱えており忙しいということは間違いありません。
担任の業務は、朝の会、提出物のチェック、給食指導、帰りの会、通知表の所見、学級活動、道徳の授業などなど・・・・挙げ出したらきりがありません。
担任の仕事だけで1日の勤務時間が終了してしまいそうな勢いです。この負担をどうにか軽くしなければならないわけですが、今までは「学級担任だから仕方ない」というような一言で片づけられることが少なくありませんでした。
これを改革したことが麹町中学校の素晴らしいところです。
実際にはこの学級担任制を廃止したことで、仕事の分担がどうなったのかが番組の内容ではわかりませんでした。おそらく、学年の職員でローテーションで回すような形で仕事を行っているのだと思います。今までのように学級担任だけが負担増ということがおそらくなくなったのだと思います。そういう意味では教員にとってもメリットがある制度です。
今回は、③学級担任の廃止についてまとめました。これでもまだまとめたりないので、また続きを書きたいと思います。