Q24 Wリーグ開幕戦 JX-ENEOS VS 富士通 結果は??
最終スコア56ー61で富士通が勝ちました!!
昨日のB.LEAGUE開幕に引き続き、女子のWリーグが本日開幕しました。
B.LEAGUE開幕戦についてはこちらの記事をご覧ください。
女子はつい最近までアジアカップがありました。JX-ENEOSと富士通はともに代表に選手を送り出しています。そのためなかなかチームの全体練習ができていない状況で開幕をむかえることになりました。
女子日本代表が活躍したアジアカップの結果についてはこちらの記事をご覧ください。
この2チームは昨シーズン1勝1敗という結果でした。その2チームが開幕で対戦するというのはとても楽しみなカードです。この試合を裁くレフェリーも3名全員が女性です。女性のレフェリーも徐々に増えているのだと思います。男女ともに審判のレベルアップが急務となっているので、頑張ってほしいです。
富士通の監督は2年目のテーブスさんです。息子はアメリカのNCAAのD1でプレーしているテーブス海選手です。今年のウィリアムジョーンズカップの日本代表にも選出されたガードの選手です。富士通はデンソーからオコエ桃仁花選手を獲得しました。女子のプロチームではなく実業団チームなので、選手の移籍は非常に珍しいことです。オコエ選手は、プロ野球の楽天イーグルスにお兄さんが所属しています。ドラフト1位で指名されたオコエ瑠偉選手です。ハーフの選手ということもあり、身体能力に優れています。今年21歳になりますが、昨年のワールドカップに日本代表として選出され試合にも出場した有望株です。
JX-ENEOSは11連覇中の超強豪チームです。スタメンの身長はNo10渡嘉敷選手が193cm、No33梅沢選手が188cm、No52宮澤選手が182cmとどのチームと対戦するにしても高さで有利に立つことができます。また、吉田亜沙美選手が引退を撤回して現役に復帰しました。東京オリンピックに選手として出場したいという気持ちが強くなったとのこと。ある程度現役復帰は予想できました。さすがに早すぎるなという印象ですが、吉田選手はやっぱりバスケットボールをプレーしている姿がかっこいいのでオッケーです。
第1クオーターは12-16で富士通が4点リードで終了しました。
第2クオーターは29-31で富士通が2点リードで終了しました。
どちらのチームもディフェンスを頑張っていた印象です。JX-ENEOSがインサイドにボールを入れた瞬間に、富士通はダブルチームやトリプルチームを仕掛けてボールを持った人をうまくつぶしてターンオーバーを誘って守っていました。さらに、走ることで速攻を効果的に使い、簡単に得点をとるシーンが何本かありました。ルーキー選手も出場し、育成も兼ねながらうまくメンバーをローテーションしていました。JX-ENEOSは外のシュートがほとんど入らず、得点が伸びませんでした。3ポイントシュートを11本放ったのですが1本も入りませんでした。ディフェンスのマークマンを間違えてしまうなどの連携ミスもありました。後半どう立て直すのか見ものです。
解説誰かと思ったら元JX-ENEOSの選手だった大山さんとアジアカップでMVPになった本橋選手でした。大山さんもめちゃくちゃうまくて名選手でした。ハーフタイムで本橋選手にインタビューをしていましたが、シュートとドライブが武器でゲームコントロールと周りをいかすプレーが課題とのこと。日本女子代表は1976年のモントリオールオリンピックの5位が最高順位。今度の東京オリンピックでは悲願のメダルを期待しています。
第3クオーターは34-51で富士通が17点リードで終了しました。JX-ENEOSは第2クオーターまでの流れを変えることができず、外のシュートがまったく入りません。富士通の篠崎選手が鋭いドライブなどで第3クオーターだけで13得点と大活躍しました。
第4クオーターは開始2分10秒でJX-ENEOSが渡嘉敷選手の得点や速攻などで11点差まで詰め寄りました。富士通はタイムアウトをとりますが流れを変えることができず、オコエ選手が4ファウルでベンチに下がります。JX-ENEOSは流れにのり岡本選手がこの試合初めて3ポイントシュートを決めると、宮澤選手も3ポイントシュートを決め、残り6分で7点差、残り5分で5点差まで詰め寄ります。しかし富士通も意地を見せ、勝負どころで3ポイントシュートを2本決め、残り3分で9点差に離します。JX-ENEOSはオールコートでディフェンスを仕掛けます。富士通はなかなかいいシュートが打てず、JX-ENEOSは残り1分30秒で5点差、残り1分で3点差とします。ここで富士通はタイムアウトをとり、町田選手と篠崎選手にボールのコントロールを指示します。JX-ENEOSはダブルチームを仕掛け、ヘルドボールとなりボールを奪うことに成功しますが、シュートを決めることができません。逆に富士通の篠崎選手がシュートを決めゲームセット。56-61で富士通が勝利しました。
JX-ENEOSは4クオーターこそ22対10と大幅にリードしましたが、反撃が遅すぎました。前半外のシュートが入らなかったことが最後まで響きました。また、オフェンスではボールに集まりすぎてスペーシングが悪いような気がしました。この点を修正するだけでだいぶオフェンスは改善できるのではないかと思います。富士通に61点しかとらせていないのですからディフェンスは及第点です。
富士通は、勝つならこれしかないというようなゲーム展開だったかと思います。相手のシュートの入らなさにも助けられたと思います。明日は今日のようにはいかないと思うので、明日も勝つことができれば今年の富士通にはかなり期待できるといっていいでしょう。
勝利した富士通おめでとうございます!!
Q23 B.LEAGUE開幕戦 川崎VS宇都宮 の試合結果は??
最終スコア78ー57で川崎の勝利です!!
本日10月3日(木)にB.LEAGUEのB1開幕戦川崎ブレイブサンダースVS宇都宮ブレックスが他のB1の試合に先立って行われました。B2とB3の試合はすでに開幕しています。川崎VS宇都宮はB.LEAGUE初年度のファイナルで激突している因縁のカードでもあります。そのときは宇都宮が勝利して、B.LEAGUEの初代王者に輝いています。
男子バスケットボールがプロ化され、B.LEAGUEになってから4年目のシーズンを迎えることになりました。近年、日本においてバスケットボールの人気は急激に高まっています。プロ化されたことによってより広告に力を入れるようになったことも人気が高まった理由の一つです。特に女性ファンをたくさん獲得できていることが年々B.LEAGUEが成長している要因でもあります。
今日の先発は川崎がNo7篠山選手、No0藤井選手、新加入のNo27熊谷選手、No21カルファニ選手、No22ファジーカスの5人です。宇都宮の先発は、No0田臥選手、No6比江島選手、No9遠藤選手、No4ギブス選手、No22ロシター選手の5人です。
まさかの篠山選手と田臥選手がスタメンです。篠山選手はワールドカップのアメリカ戦で足を踏まれて骨折したということだったので出場は厳しいのではないかと思いましたが、驚異的な回復力で開幕戦に間に合わせました。一方田臥選手はアーリーカップに出場していなかったこともあり、いまいち調子が悪いのかと思いきやスタメンで出場とは驚きを隠せません。
ちなみに宇都宮は、今季から栃木ブレックスから宇都宮ブレックスにチーム名を変更しました。
第1クオーターはどちらもなかなかシュートが決まらない展開でした。開幕戦で会場が決勝の舞台にもなる横浜アリーナということもあり、少し気負っている部分が感じられました。平日にもかかわらず、開幕戦にふさわしいほど観客もたくさんいました。お互いに絶対にこの試合を勝つんだという強い意志が感じられるようなディフェンスの頑張りが見えました。スコアは15-13で川崎が2点のリードで終了しました。
第2クオーターは日本代表の川崎のNo7篠山選手、宇都宮のNo6比江島選手がそれぞれチームを引っ張り躍動していました。川崎は2-3のゾーンディフェンスで相手のリズムを崩そうとしますが、逆に宇都宮はパスが回りだしました。しかしなかなかシュートを決められず、33-31で川崎が2点リードで前半を折り返しました。
それにしても宇都宮ブレックスは、宇都宮ヒゲックスにチーム名をを変更してほしいぐらい全員ヒゲを生やしています笑
第3クオーターは両チームのメンバーをスタメンに戻しました。開始直後からお互いにルーズボールに飛び込んでボールを奪おうという気迫のこもったプレーが見られました。このクオーターの主役は篠山選手でした。アシストありバスケットカウントありで大活躍。チームでディフェンスを頑張り、クオーター最後にカルファニ選手の3ポイントシュートも決まり、54-45で川崎が9点リードで終了しました。
第4クオーターは宇都宮の竹内選手がファウルをうけ、フリースローで得点しますが、すぐに川崎の藤井選手がシュートを入れ返しました。お互いに点数を取り合いますが、川崎のディフェンスが機能し徐々に点数が離れていきます。篠山選手のハーフラインからのシュートが決まるなど運も味方につけます。スティールから篠山→カルファニ→ファジーカス→カルファニのアリウープと見事なパスワークからのシュートもありました。その後も効果的に得点を重ね宇都宮を寄せ付けませんでした。最終スコアは78-57で川崎が勝利しました。
川崎の新外国人のNo21カルファニ選手とNo35ヒース選手は運動量と機動力があるのでなかなかいいですね。バスケットIQも高く、帰化選手で日本代表であるファジーカス選手との相性も良さそうです。川崎は外国籍選手が入れ替わったことも大きいですし、日本人選手も補強したのが功を奏しています。富山で主力だったNo24大塚選手、大阪で主力だったNo27熊谷選手が加入しました。昨年度に比べてチームで守るということが格段にレベルアップし、ディフェンス力が向上したように思います。また、リバウンドが圧倒的に強くなりました。今日の試合では51本のリバウンドをとっています。そしてなんといっても篠山選手のキャプテンシーには目を見張るものがありました。ワールドカップを経験して自身のステージを2段階ぐらい上げて帰ってきたような気がします。さらにチームがかみ合えば中地区優勝も見えてくるのではないでしょうか。
逆に宇都宮は昨シーズンとほとんど戦力に変わりがありません。外国籍選手が1名加入しただけですが、その外国籍選手は今回ベンチ外だったのでまだよくわかりません。加えて宇都宮の武器である3ポイントシュートがことごとく外れてしまいました。これでは勝てるゲームも勝てるわけがありません。他のチームに比べたらチームの連携に関してはレベルが違うはずなので、次の試合に期待しましょう。
B1開幕戦からめちゃくちゃ興奮しながら見てしまいました。アルバルク東京がB.LEAGUE二連覇していますが、今シーズンは昨シーズン以上に上位が混戦になることが予想されます。今後もB.LEAGUEから目が離せません。
Q22 ドラクエウォーク とは??
ポケモンGOのように位置情報を使い、現実世界を旅しているかのように遊べるスマートフォンのゲームです!!
ファン待望のゲームがスマートフォンで配信されました。その名も「ドラゴンクエストウォーク(DRAGON QUEST WALK)」です。ドラゴンクエストはドラクエと略されることが多いので以下ドラクエウォークと呼びます。
ドラゴンクエストは1986年にファミコン(ファミリーコンピュータの略)で発売されて以来、日本において根強い人気を誇っているゲームです。現在、ドラゴンクエスト11まで発売されており、それ以外にもドラゴンクエストから派生したゲームがたくさん発売されています。私もドラゴンクエストが大好きで、たくさんのドラゴンクエストの作品をプレイしたことがあります。
これまでドラクエに関連したスマートフォンのオリジナルアプリゲームがいくつか配信されてきました。代表的なのは「ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト」、「ドラゴンクエストどこでもモンスターパレード」、「星のドラゴンクエスト」などです。これらのゲームはモンスターを育成したり、キャラクターを育成してクエストをクリアするものでした。
今回2019年9月12日に新たに配信されたドラクエウォークもキャラクターを育成してクエストをクリアしていくゲームとなります。しかしこれまで配信されたアプリゲームと決定的に違うことは、キャラクターの冒険するマップがGPSによって位置情報を把握することにより現実世界とリンクしているということです。
この点に関しては、世界的に大ヒットしているポケモンGOと似たようなシステムになっています。ポケモンGOもGPSによって位置情報を把握することにより現実世界とリンクし、現在いる場所によって違うポケモンがGETできる仕組みになっています。
今までのドラクエのゲームでは、冒険をするといっても結局ゲームの中の仮想世界でしたが、より現実的な世界とリンクさせることによってあたかも実際に冒険しているかのような錯覚を引き起こすような仕組みになっています。ドラクエファンにはたまらないゲームです。私も実際にドラクエウォークをやってみましたが、ハマってしまいました笑。
欠点は、スマホゲームなのでガチャでいい装備品が手に入らなければクリアの難易度がめちゃくちゃ高くなるということ、レベルを上げるのに膨大な経験値が必要だということです。もちろん無料で楽しむこともできますが、育成するのが面倒な人にとっては苦行になってしまう可能性があります。中には、課金をしていい装備品が出るまでガチャを回し続ける人もいます。そのためにとんでもない額のお金を使っている人もいます。
しかしながら、これらの欠点が欠点にならないという人もいます。いい装備品でなくても装備品のレベルやキャラクターのレベルを上げることによってクリアすることに喜びを感じる人もいますし、戦闘でさまざまな呪文を駆使して強いボスキャラを倒すことに快感を覚える人もいます。
つまり、楽しみ方は人それぞれだということです。中には、ドラクエウォークなので実際にめちゃくちゃ歩くことによってゲームを楽しみながらダイエットをしている人もいます。
忘れてならないのが、このゲームは基本無料だということです。無料でプレイできるのは課金者がいるからです。ですから、無料で楽しんでいる人はより一層課金者に感謝しなければなりません。
今回はドラクエウォークについて記事にしました。まだ配信されてから一カ月も経っていませんが、セールスランキングなどでは1位を獲得するなど順調なようです。そのおかげでスクウェア・エニックスや共同開発したコロプラの株価が跳ね上がるというような現象も起きています。まさにドラクエバブルです。今後もドラクエニュースには注目していきたいと思います。
Q21 本橋菜子 選手の魅力は??
さまざまなシュートバリエーションとアシストや緩急をつけるのがうまいところ!!
本橋菜子選手についてはこちらの記事をご覧ください。
本橋菜子選手が活躍したFIBAアジアカップ2019についてはこちらの記事をご覧ください。
本橋選手の164cmと小柄です。これは日本のチームにおいても圧倒的に小さい身長です。世界と戦うことを考えると小さいことがチームにとってデメリットとなるのではないかと考えがちですが、まったくそうではありません。もちろん身長が高いほうが有利であることには変わりないですが、その身長差を覆すほどの魅力が本橋選手にはあります。
まず、シュートが上手です。野球でいうバッティングと似ているところがあると思います。バッティングは水物と言われるように、シュートも水物です。野球で言えば3割ヒットを打てば優秀なバッターと言われますが、バスケットボールにおいては3ポイントシュートを4割決めればいいシューターと言われます。3ポイントラインの内側のシュートでさえ5割入ればいいほうです。
これを前提に、本橋選手のシュート確率を見てみましょう。
決勝の中国戦では3ポイントシュートは2本中1本イン、2ポイントシュートは21本柱10本イン、フリースローは1本中1本インでした。確率はそれぞれ50%と47.6%、100%です。ゲームの最初のほうは中国の高さに苦しめられてブロックなどもされていましたが、徐々に対応してシュートできていました。
準決勝のオーストラリア戦では3ポイントシュートは8本中3本イン、2ポイントシュートは9本柱5本イン、フリースローは3本中3本インでした。確率はそれぞれ37.5%、55.6%、100%です。
2試合だけですが、準決勝、決勝ともにシュートが上手といってもいいレベルのシュート確率かと思います。
次にアシストが上手です。アシストというのは、シュートにつながるパスです。シュートが決まらないとアシストにならないので味方のシュート力に依存するところもありますが、速攻のパスを出したり、フリーの選手に出したり、調子のいい選手を見極めてパスを出したりすることでアシスト数を増やすことができます。本橋選手はPG(ポイントガード)というポジションです。このポジションは「コート上の監督」と言われるほど重要なポジションで、ゲームをコントロールすることが求められます。ゲームをコントロールすることで、自分たちに有利な展開に持っていくことができればこっちのものです。
本橋選手は、オーストラリア戦では6本、中国戦では8本とともにチームトップのアシスト数を記録しています。もちろんチームで生み出したアシストパスではありますが、本橋選手のパスから直接10点以上が生み出されているのはとても素晴らしいことだと思います。
本橋選手の得意なプレーにスクリーンを使ったピック&ロールというプレーがあります。これは、ボールをもっている選手に壁の役割となるスクリーンをセットし、そのスクリーンをつかってディフェンスとのズレを作り出すプレーです。言葉だけだとわかりずらいのでこちらの動画をご覧ください。
現代バスケットの基本チームプレイ ピック&ロール 【バスケの勉強】
ピック&ロールは簡単そうに見えますが、奥が深いプレーです。また、的確な状況判断が即座に求められます。このプレーによって自分がフリーになればシュート、ゴールに飛び込んでいく見方がフリーになればパスという状況判断です。本橋選手はこの状況判断に優れたプレーヤーであり、ピック&ロールによって自分の得点とアシストを増やしています。
これらのプレーに緩急を織り交ぜてきます。止まったところから急にスピードを上げたり、スピードがあるところから急にストップしたりなど敵の予測をうまくかわしている印象です。
本橋選手はPGですが、従来のPGはあまり得点を求められることはありませんでした。しかし、最近のNBAでは得点がとれるPGが主流となっています。ステフィンカリー、カイリーアービング、ケンバウォーカーなどが有名かと思います。この三選手は日本にも来日してイベントを開催しました。この選手たちと同じように本橋選手には得点力があるということが最大の魅力です。
今回は本橋菜子選手の魅力について書きました。ぜひ来年のオリンピックでも素晴らしい成績を残してほしいと思います。
Q20 本橋菜子 選手 とは??
日本の女子バスケチーム羽田ヴィッキーズに所属している日本代表選手です!!
本橋選手が大活躍して勝利した試合についてまとめた記事はこちら
本橋菜子選手は、1993年10月10日生まれの今年度26歳になります。埼玉県出身で、高校は東京の明星学園出身です。その後早稲田大学に進学後、羽田ヴィッキーズに所属しています。
学生時代は日本代表とはまったく無縁でしたが、2018年に日本代表に初選出され、代表に定着し、2018年のワールドカップにも出場しました。現日本女子代表監督であるトムホーバス監督によってその才能を見いだされた遅咲きの選手です。
私の記憶では、ワールドカップで解説を務めていた萩原美樹子さんに「こんなにいい選手だとは思わなかった」ということを言われていたような気がします。その後のアジアカップでは4連覇に貢献し、ベスト5と大会MVPにも輝きました。
萩原美樹子さんは、日本ではレジェンド級の選手です。日本人で初めてWNBAでドラフト指名を受け、プレーをしました。WNBAは女性版NBAです。世界中のトップ選手が集まる最強のリーグです。そう考えると、そこでプレーした萩原美紀子さんのすごさがわかるかと思います。
萩原美樹子さんは、本橋選手が早稲田大学に所属していたときのヘッドコーチでした。ですから、本橋選手の大学時代をよく知っていました。大学時代の成績を見てみると、そこそこプレータイムももらっているので大学時代から主力として活躍していた選手だということがわかります。また、全日本大学バスケットボール選手権大会という、いわゆるインカレでも優勝しています。
本橋さんは現在バスケットボール女子日本リーグ(以下WJBL)と言われる女子実業団のトップクラスのチームが集まるリーグに所属しています。男子はプロ化してBリーグとなりましたが、女子はプロ化はせずに1998年から変わらずに実業団チームです。
WJBLでは、ここ11年同じチームが優勝しています。それはJX-ENEOSサンフラワーズというチームです。11年間同じチームが優勝するというのは素晴らしいことではありますが、他のチームは何をやっているんだ?となってしまいます。しかしこれにはある理由があります。それは、世代のNo1の選手がほとんどJX-ENEOSに入社するからです。それも毎年です。いい選手が毎年入ってくるわけですから強いのも当たり前です。
他にはトヨタ自動車アンテロープス、デンソーアイリス、富士通レッドウェーブ、シャンソン化粧品に有名選手が入社することが多いです。
本橋選手が所属している羽田ヴィッキーズはというと、昨年のリーグではレギュラーシーズン8位でギリギリプレーオフに出場こそしましたが、それまでの6年間はプレーオフにも出場できないほど苦しんでいました。そんなチームに加入したのが本橋菜子選手です。このチームに入社したということは、そこまで注目されるような選手ではなかったということです。WJBLでプレーして日本代表に選出されるほど急激に伸びた選手であり、プレーオフに出場できるほどチームが躍進したのも本橋選手の成長があってこそなのだと思います。
今回のアジアカップでは、韓国戦で21得点、準決勝のオーストラリア戦で22得点、決勝戦の中国戦では24得点でした。WJBLのレギュラーシーズン(22試合)では平均15点ほどですから、それよりも上回っています。プレーオフ(1試合)では25得点でした。サンプルが少ないですが、この結果から本橋選手はめっぽう大舞台に強いといえるのではないでしょうか。勝手に勝負強いお祭り女と呼ばせていただこうかと思います。
ここまで本橋選手についてお話してきましたが、本橋選手はバスケットボール選手としては小柄な選手です。なんと164cmです。なぜこんなに小柄な選手がこれだけ得点をとれるのでしょうか。
こちらについては次回書きたいと思います。
Q19 FIBA女子アジアカップ2019 日本VS中国 決勝 結果 は?? AKatsukiFive 女子バスケ日本代表
日本が中国を破り、アジアカップ四連覇達成!!
ラグビーのワールドカップで日本が世界2位のアイルランドを撃破して盛り上がる中、バスケットボールも女子のアジア大会が開催されています。アジアカップは2年ごとに開催されており、日本は現在アジアカップを三連覇中で、今回四連覇をかけて戦っています。
日本は予選を順調に勝ち進み、昨日の準決勝のオーストラリアにも勝ち今日の決勝をむかえています。オーストラリアの男子は今年のワールドカップで決勝まで進み、準優勝するほどの強豪です。女子も世界ランク3位と日本より各上のチームですが、粘り強いディフェンスから得点を重ね、見事勝利しました。
一方、対戦相手の中国も準決勝で韓国に勝ち、決勝に上がってきました。平均年齢23歳と若いチームながら高さとうまさを兼ね備えたチームです。中国とは昨年のワールドカップで対戦しており、相手の高さと外のシュートに屈し敗戦してしまいました。そのため、日本はリベンジに燃えていたかと思います。
バスケットボールは10分×4クオーターで試合が行われ競技です。サッカーやラグビーと比べると狭いコートを走り回る攻守の切り替えが激しいスポーツで、最後まで目が離せません。
試合が始まると、幸先よく日本が先制しましたが、中国もシュートを決め返し、1クオーターは17-19で終了。
2クオーターは中国に流れがいきかけますが、No27林選手が三連続で3ポイントシュートを決め、2クオーターの終了直前にNo52宮澤選手が3ポイントシュートを決め1点差に詰め寄り、34-35で前半を折り返しました。
3クオーターもお互いに点を入れあいますが、日本の速攻が効果的に決まり逆転して54-51で終了。
4クオーターはNo15本橋選手が大爆発!レイアップシュートにジャンプシュート、3ポイントシュートにアシストとコートを支配していました。中国も粘りますが、最終スコア71-68で日本が勝利しました。
今日の試合のMVPを選ぶとするならば、No15本橋選手、No10渡嘉敷選手の二人でしょう。本橋選手は164cmと小柄ながら24得点と得点リーダーとして日本のオフェンスを牽引しました。逆に渡嘉敷選手は193cmありますが、相手が205cmと自分よりも大きい選手を身体を張って守っていました。
MIPは当然No27林選手です。あの3ポイント三連続がなければきっとこの試合は違う展開になっていたでしょう。日本は劣勢だったはずです。それだけ価値のあるシュートでした。
大会のベスト5には、日本のNo15本橋選手、No52宮澤選手と中国の選手2名、オーストラリアの選手1名が選出されました。
バスケットボール日本代表は男女とも来年の東京オリンピックへの出場が決定しています。男子はワールドカップで全敗と結果を残せませんでしたが、日本で初のドラフト1順目指名でNBA選手が誕生しましたし、Bリーグの盛り上がりも右肩上がりです。女子はアジアカップで優勝と結果を残しました。オリンピックではメダルを期待できるのではないでしょうか?
次回は、本橋選手について書きたいと思います。
Q18 麹町中学校 とは②?? ~カンブリア宮殿を見て~ 工藤勇一
学校での当たり前を廃止し、学校改革を率先して行っている東京都千代田区にある学校です!!
前回に引き続き、麹町中学校について記事を作成したいと思います。
前回の記事はこちら、主に宿題廃止と定期テスト廃止について
今回も工藤勇一さんが行った改革を紹介します。
③学級担任廃止
今までは学級に一人専属でその学級を担当する教員がいました。これが学級担任です。それとは別にもう一人副担任と呼ばれる教員がおり、学級担任の都合がつかない場合に担任の代わりを行うような仕組みでした。他にも学年を統率する学年主任(学級担任と兼任していることもある)がいたりするわけですが、麹町中学校ではこの制度を廃止しました。
ではどうしたのかというと、学級担任を廃止した代わりに、学年職員全員で学年を見るようにしました。今までも学年に所属している生徒を学年の職員全員で見るということは当たり前のように行われてきたものの、〇組担任と明確に決まっていたこともあり、自クラスを中心的にみざるをえない状況でした。麹町中学校では、学級担任制が廃止されたことにより、限定的に見る必要性がなくなり、学年全体を広く見ることができるようになったようです。
これは子どもたちにもメリットがあり、自分で話しやすい先生にいろいろ相談できることが増えました。番組では、生徒が学年の先生に進路の相談をしている場面が放送されていました。今までは担任を子どもが選ぶことができませんでしたが、麹町中学校では学級担任が決まっていないため、自分で話しやすい先生を選んで相談することがより容易にできるようになったわけです。
学級担任にはさまざまな仕事があります。これも学校によって多少の差異はありますが、どの学校も学級担任の仕事の負担が大きいということに違いはありません。副担任はあくまで代打的な役割なので、学級担任が不在時のみ学級担任の仕事を代わりに行います。かといって副担任が暇なわけではなく、学年や学校をサポートする仕事もたくさんあります。相対的に学級担任のほうが仕事が多いというだけで、学校の先生方がたくさんの仕事を抱えており忙しいということは間違いありません。
担任の業務は、朝の会、提出物のチェック、給食指導、帰りの会、通知表の所見、学級活動、道徳の授業などなど・・・・挙げ出したらきりがありません。
担任の仕事だけで1日の勤務時間が終了してしまいそうな勢いです。この負担をどうにか軽くしなければならないわけですが、今までは「学級担任だから仕方ない」というような一言で片づけられることが少なくありませんでした。
これを改革したことが麹町中学校の素晴らしいところです。
実際にはこの学級担任制を廃止したことで、仕事の分担がどうなったのかが番組の内容ではわかりませんでした。おそらく、学年の職員でローテーションで回すような形で仕事を行っているのだと思います。今までのように学級担任だけが負担増ということがおそらくなくなったのだと思います。そういう意味では教員にとってもメリットがある制度です。
今回は、③学級担任の廃止についてまとめました。これでもまだまとめたりないので、また続きを書きたいと思います。